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[対称性について]
この問題の対称性はxとyの交換に対する対称性である。 放物線CとDはこの交換によって、入れ替わる。つまり、CとDのグラフはy=xに対して線対称の関係があることがわかる。まずはk=4の場合について図示してみよう。
k=4の場合。y=xに対してCとDは対称になっている。 |
試験問題では、CとDの共通接線を考えることになるのだが、その観点からすると、グラフのタイプ はパラメータkによって分類できることが推測される。上の場合は放物線がy=xと交わらないタイプ。
次は、交わってしまうタイプを見てみよう。k=-3に選んである。
k=-3の場合。 |
こうなってくると、y=xと交じる、交じらない、の中間の場合、つまり接する場合が気になってくる。こういうのは、物理では「臨界点」とかいうときもあるのだが、この問題ではk=1/4の場合がそれにあたる。
k=1/4の場合。 |
超流動の研究で、臨界温度Tcというのが出てくるが、臨界値を境に、超流動状態と常流動状態が相転移する。この問題でもk=1/4が臨界値になって、共通接線の本数が変化すると考えれば面白いだろう。共通接線の数は自然数だから、この「転移」は「連続変化」である。が、一応「量子化」されているので「相転移」と呼んでもいいのかも...
この「臨界値」の求めるには、当然ながらy=xとy=x2+k(あるいはx=y2+k)の連立方程式(2次方程式)の、判別式=0を解けばよい。臨界値k=1/4の「4」は、判別式の公式、D=b2-4acの4に由来する(この2次方程式の係数はa=1, b=-1, c=kなので)。
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